遠藤利克Toshikatsu Endo

1950年生まれ、岐阜県出身。四元素の水や火などを用い、舟の形や円環構造による表現で、従来の彫刻を根底から覆すシンボル的、メタフォリカルな作品を発表。2017年「遠藤利克―聖性の考古学」展で「毎日芸術賞」受賞。

【English】 【한국어】 【中文(簡体字)】 【中文(繁體字)】

作品

Trieb―地中の火  

会場:メイン会場

万7

初期プラン・ドローイング

遠藤利克は彫刻を学びましたが、最初期から地水火風など根源的な物質を用いて制作してきました。第一回目の「水と土の芸術祭」では「水」を使いましたが、今回は「火」による表現を試みます。題して《地中の火》。かつて魚類のせり場であった「大かま」の地下からシンボリックな炎が立ち上がります。人類は「火」を有したことで生活を豊かにし、文明を発展させてきました。いわば人類の発展とともにあった「火」は、この作品を通じてわれわれに感謝とともに厳かな気持ちを呼び覚すでしょう。

鑑賞時間について

Trieb―畳・近代  

会場:砂丘館

砂17

新潟を代表する「和の空間」である「砂丘館」で、遠藤利克は焼いた畳を積み重ねます。不届きな!と思われるかもしれません。でもこの作品には深い意味が込められています。畳はいわば日本文化の象徴。それを焼くことは自らの生まれ育った日本近代を問い直すことでもあります。遠藤の作品には驚きとともに、つねに自身に向けられた問いの形が存在しています。そして焼くことにはリボーン(再生)という意味が込められています。春の野焼きが新しい丈夫な植物を育むように。命あるものがその存続のために生死の輪廻を繰り返すように。

アーティスト一覧に戻る